mimiko

ロマンチスト
こちらの作品を読むと、女性より男性の方がロマンチストだなぁとしみじみ感じます。

でも、そのロマンを貫くには、並々ならぬ努力と実力と、それから運が必要なことも。



本作の主人公、青年実業家の階堂さんはまさにそれを体現してくれたような男性です。

男としては超一級品。



だけど、キャンディとお花畑に生きている女性には、こんな男性の相手は無理です。

ヒロイン美雨さんは、その名の通りしなやかで潤いをもたらしてくれる女性です。



でも強い。

干ばつ地域に降る雨のように、彼女は柔らかくてか細げなのに、その存在が絶対なのです。



上記のようなすばらしく魅力的な登場人物が織りなすラブストーリー。

その雨は甘いだけでなく、冷たく凍えることもあります。



でも生きるのに絶対に必要なふたり。

そんな絆を確かに感じさせるストーリーは切なく綺麗です。



しっとりとした秋雨の中に、情景を見ながら読んでもらいたいお話しです。