毎日歌って、友達と騒いでうるさい両親のいる家に帰る。こんな毎日。…高校二年生の私は、このずっと変わらなかった日常が永遠にこれからも続くものだと思っていた。
そう、それはまるで…時計が右に回り続けるように。
自然なものだった。
悲しい過去を背負った単原子分子みたいな…あいつに出会うまでは。
あいつに出会って、私の世界は反時計回りに回り始めた。
親友との決別…
…部活もやめなくちゃならなかった
…勉強だって、したくない。
~それは、不器用な少女と交わりを避けることでしか生きてこれなかった青年が奏でた物語。~