未だ見ぬうちは、
信じられんけんね。
遠い昔の、祖母の言葉。
幽玄桜の下に眠るものは--……
※作品中の方言は、旬嘉の造語になります。
H22.5.12~5.27
- 最終更新日
- 2010/05/27
- 作品公開日
- 2010/05/11
- ページ数
- 完結 108ページ
- 文字数
- 58,308文字
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作品コメント
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- ZAK
残酷な風習 想いの人を探しに都会から遠く離れた山村を訪れた女性。 その村は何処か歪(いびつ)だった。 探せば探すほど、謎は深まるばかり。 この村に伝わる異様な風習とは? まずは豊富な語彙で綴られた文章で読みやすかったです。 登場人物もそれぞれ個性が光り、完成度は高いと思います。 お嬢様として育てれた主人公が、徐々に自分の足で立ち、歩き始める様子が描かれており、魅力があります。 ですが、物語そのものは残酷です。 ばら撒かれた伏線、それらをしかっりと回収していますが、その先にあった物は、深い悲しみでした。 登場人物に魅力がある分、心が痛くなります。 先にも述べましたが、物語としての完成度は高いです。 夏に読むには良い話だと思います。
- 5103
歪んだしきたり 淡々とした中に光る、誘惑的で空寒い感情を抱きながら読み進みました。 閉鎖的な村に残るあってはならない‘しきたり’。 愛しい人の疾走の謎。 美しい光景の中に起こる、物悲しい恋情に寂しさしか残りませんでした。 地方に根付く儀式を題材にしたホラー要素もあるミステリー。
- nao
悲しい… 初めの方から不思議な雰囲気 が漂っており、どのような展開 になるのか気になりました。 1ページの中に文章が多い構成 ですが、次々と出てくる疑問が 気になりページをめくる手は とまりませんでした。 最後の衝撃のラストが 悲しくて涙が…(泣) ミステリアスだけど どこか暖かい作品だなっと 思いました。