それはある雨の日。静かな古本屋で始まった恋でした。
古本屋に響くのは、雨音と秒針が時を刻む音、そして2人分のページをめくる音だけでした。
それはとても静かで
心地好くて
雨を告げる頭痛ですら愛おしくなってしまいそうで
私の鼓動の音が彼にも届いてしまいそうでした。