魔法のランプと恋をする。前編。
今日、錆び付いたランプを拾った。
使い道らしい使い道もないが、ランプに付着している錆びが妙に気になる。
手入れがてら磨いてみたものの、特に変化があるわけでもない。
こんなものかと寝落ちした次の日の朝。
「──あんたが、オレを拾ったヒト?」
知らない青年が目の前に。
比喩表現等ではなく本当に目の前にいて……、どういう訳か抱きしめられていた。
魔法のランプを自称する青年との共同生活。
なんでも彼は、主人公のもつ願いゴトを叶える役割を担うのだとか。
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2011.02.14~