鉄分キス 【下】

作者ヲこげ

魔法のランプと恋をする。後編。

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魔法のランプである彼の目的は結末を迎えて自由になること。


その為には、先に持ち主の願いを叶える必要があった。


しかし持ち主である衣織は、肝心の“願いゴト”を持ち合わせていないではないか。


魔法のランプという道具を拾ったにも関わらず、なんだその欲に対しての消極的な姿勢は。



「それ以上に、簡単に他人を頼るなんて言語道断ね」



ただ意地を張っているだけとも受け取れるが、それこそ言語道断だ。


理由のない出逢いなんて有り得ない。


魔法のランプは、必要とされたからこそ引き寄せられた。


さぁ、早く。


この理不尽な仕組みにピリオドを打って。




逆ハー/学園恋愛/ファンタジー/片想い/シリアス等の表現あり。