藤崎りく

濃く、深い。
淡々としているようでいて、その内に秘められた激しいほどに強い圭の想い。

コンプレックスゆえか激しくきつい性格をした玲の弱さと脆さ。

短いページの中でこんなにも表現できるものなのだと脱帽しました。

圭の心の内は決して綺麗なものではないけれど、だからこそその愛の深さが重く響いて。

その後の二人にありがちなハッピーエンドは想像できないけど、こじれた糸がほどけるようにまっすぐに繋がる時がきてほしいと願わずにいられませんでした。