願わくばキスを

作者三瑠






おとぎ話の中のお姫様は

自分で、




王子様はいつか私に気がついて


きっと恋に落ちて





夢のようなキスをするんだろう









ずっと思っていた





あの日までは。








「いっいっ、いま、き、きききき」



「き?」



「キスっ!!!!してたの!?」



「きす?・・・ああ、見てたんだ?変・態」






私はお姫様じゃなくて




「変態国からやってきた異星人」




だったのでした。







終わり