野に咲く花のように~飛鳥時代のトライアングル・ラブ~

作者宮澤流星(歴史館)

飛鳥時代、没落貴族の娘・大名児(おおなこ)は皇太子の側室となるべく朝廷で仕え始めた。だが彼女が惹かれたのは、皇太子とは対照的な異母弟…。歴史を動かした三角関係。

あしひきの

山のしづくに

妹待つと

我立ち濡れぬ

山のしづくに

(大津皇子、

万葉集巻二-107)


大名児を

彼方野辺に

苅る草の

束のあひだも

吾忘れめや

(草壁皇子、

万葉集巻二-110)


吾を待つと

君が濡れけむ

あしひきの

山のしづくに

ならましものを

(大名児、

万葉集巻二-108)




七世紀後半、飛鳥時代。

歴史をも変えたといわれる

トライアングル・ラブ

(三角関係)