放課後ジュリエット【完】

放課後ジュリエット、青春です。 演劇を通して成長していく主人公の物語は青春そのもの。 主人公が先輩のアドバイスを受けるシーンは 見ているこっちまで背筋が伸びたり、 目から鱗だったりしました。 少しもどかしいような恋愛面も、まさに青春。 色々予想しつつ楽しくどきどき読ませて頂きました。 演目の原作、シェークスピアのロミオとジュリエット のことも説明臭くなく自然に取り入れられていて、 それもまたよかったです。 長編ですが 続きが気になる、というのも勿論あって すらすら読み進められました。 また、悲恋で有名なロミオとジュリエットにも、 演劇というもの自体にも、 然程興味を持っていなかった私が みるみる引き込まれ、読んでいる内に どちらにも興味が湧いてきました！ そして長編だからこそ、 長い間主人公たちを見守っていく中でで 本番が始まる時の高揚や終わった後の なんともいえない感じ・・・ も共に感じることが出来たように思います。 読み終わった後のこの感動を うまく伝えることが出来ませんが・・・おすすめです。 素敵な作品をありがとうございました！

ドキドキの部活恋愛！！ 高校生の部活動を舞台に繰り広げられる人間模様と、初々しい恋の行方に 終始微笑ましく、ドキドキしながら読ませて頂きました。 面白いと思ったのが『演劇部』という設定。みんなで『舞台』を作り上げていく過程とヒロインの成長が丁寧に描かれていて、 遂に迎えた公演当日は、読み手の私まで感慨深かったです。 練習と並行して進む『ロミジュリ』のストーリーも、古典に触れる新鮮さがありました。演技に関しても、なるほど～と勉強になりました。場面描写も巧みで読みやすい。 前向きで初々しいヒロインを筆頭に、キャラ全員に好感がもてます。宮原先輩、凛としていてカッコいいですね。個人的にはファーストキスのシーンが一番好きです(笑)

シンデレラは影で努力する。 演劇でロミオとジュリエット。 ベタといえばベタ。 でも、ベタだからこそその人の味が出る。 裏方から抜擢された主人公は、監督の言ってしまえばわがままからジュリエットを演じることになった。 恐縮してしまったり、ひがみやねたみにあったり。 それでも、一度決めたことと向き合う姿は心惹かれるものがあって、学生時代打ち込めるなにかがあるって良いな、そんな風に素直に思えました。 ストーリーとロミジュリの絡みも自然で、作者様はキャラが多いのを気にされてましたが、ごく自然に物語に溶け込んでいたように思います。 柔らかく暖かく、力をもらえる作品でした。