君が好き、多分ずっと好き

作者有希





お前なんか大っ嫌いだった。

大好きな兄さんの隣にうろちょろして

いつも笑っていやがって。

大っ嫌いだ。

お前なんか大っ嫌いだ。




大っ嫌いだった。


大っ嫌いのはずなのに。





なのに、どうしてこんなに胸が痛むの?

意味わかんないんだけど。





でも、一度認めてしまうと、もう止まらない。




好き、大好き。

多分一生好き。



ねえ、兄さん。

兄さんの事世界一大好きだよ。



でも、どうしても、あいつだけは欲しいんだ。



お願い、俺にあいつを下さい。