作品コメント
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- 瀬名りあん
感動しました!
とても考えさせられる作品でした。
私も小学校の時、たいしたいじめではなかったものの、嫌がらせを何日かの間受けたことがありました。
とにかく学校に行くのが嫌で嫌で…
その頃のイジメは今みたいに陰湿ではなかったのでしょうが…
そんな時期のトラウマやらが今でも私の平常心を邪魔する時もあります。
だからこの作品を読んで涙が出そうになりました。
大人や先生達は、イジメの現状を真剣に見つめるべきだと思います。
いじめる子の親もいじめられる子親も我が子をしっかり見つめ、そんな事のないように、イジメなんかの世界がないようにしていけたらと思います。
長々すみません…
とてもいい作品に出会えました!
ありがとうございました!! - 花村うる子
命の教育
テーマは重いですが、文章や構成が大変入り込みやすく、すんなりと、しかもじんわりと、読者を正しさの疑問へと誘い込みます。
わたしは
正しく生きているでしょうか。
命を
きちんと教える事ができるでしょうか。
真面目に自分へと問いかける物語です。
感情だけではない
もっと奥へと
自然と導いてくれます。 - 茂
物語の死
いじめと、その周辺
過去と現在と未来を結びながら
話は展開してゆく
小学生の平凡なクラスが
いじめへと流れ着く
子どもたちの心のうねり…すさまじい
めだかの水槽を割り
A子になすりつける
陰湿で、手の込んだいじめ
僕には、想像がつかない
ところが、光はあった
『重苦しい雰囲気のクラスの中に、ひとつ、あたたかな光があった…裕也君だ どんなことがあっても、明るく挨拶していく…全員に…A子にもだった…きっとそれは勇気。それは心。それは灯…』
彼のような存在に物語りは救われる
ところが、その彼をも
いじめの爪牙(そうが)は容赦をしない
ある種の絶望
僕は、そこに
『物語の死』を感じた
ここに描かれるのは
人間とは思えないほどの
冷酷なリアリストたち
彼らは、物語なんか信じないだろう
ほんらい、幼くて
無邪気であるべき彼らが
どうして、こんなにも
物語を信じられなくなったのだろう
せめて、A子の未来に…夢を見たい - 了一
深く考えさせられる
話を読んでいて、まずとても上手な文書だと感じた。そして現在から過去そして現在という流れやストーリー、メッセージ性にもこの短篇の中に凝縮されていて、一気に読んでしまった。また、『いじめ』という難しいテーマに対し、読者に考えさせるような作用をももつ作品だと思った。ただ、少し期待したかったのは、主人公の現在や、主人公の現在の気持ちや葛藤、自責の念について、もう少し書いて欲しいと思った。