どう頑張っても、私には評価できない作品でした
ですから、星は５つです。

すごく長い長い時間をいただきました
何度も読み止め、最初まで戻り、また繰り返して読み……

登場する少年少女たちの心情が、わかる共感する、と言うにはあまりにも狂っていて

全然わからない、と否定するには、あまりにも近しすぎるのです


正直に書くと、乃衣さんの孤独が苦しかった
また視点変更により、何度も繰り返し見せられる野乃さんの壊れ具合も苦しかった

それだけ本作が、読者に伝えるということは成功しているという意味ですが、作品に入り込み過ぎると、こちら側でも苦痛に感じるほどです


好き嫌いで作品の判断も出来ず、ただ何かのきっかけで開く予感のする本を、購入して手元に置くような、そんな感じでしょうか


読める時期、共感できる時期
ページを繰りたくもない時期
そういったものが同居する、評価するものではない作品だと思いました