芦菓 -Asika-
こりゃーヤバイ、
ものすごく、内容が深くて本気で読み入ってしまいました。
不良の裏世界について描かれたこの小説。表現の1つ1つがリアルで、綺麗事で飾らないところが魅力的だと思います。
自分が主人公と同じ立場だったら同じことをしてしまうだろう、本当にこういう人たちがいるんだろうなと思いながら読んでいくと共感してしまいます。
人は、他人に同情されないためには“不良みたない”なこと、格好をしないと生きていけない。私は、これを正論だと思います。そしてこれが“不良の原点”だとも思いました。
最初はものすごく口の悪かった主人公の恋や、友情、家族愛、などを通して少しずつ口調が和らいでいくという成長をみていくと思わず自分も暖かい気持ちになれました。
また、少しずつ築き上げていく周りの人たちとの“絆”も今後の見所だと思います。
結構一頁一頁、量があるのですが、それを感じさせないほどの奥深い小説でした。
完結まで、更新がんばってください!