瑠愛

美しい風景が頭の中に浮かぶ作品
吉原遊郭を舞台とした
儚くも美しい遊女と医者の恋物語

「あの夏のつづき」の二人の名前だったことに少し驚きながら

ものすごい力量を感じさせる
スケールの大きな時代(恋愛)小説に
思わず浸りきってしまいました

月や桜などの風景描写は圧巻で
読み手に想像を掻き立てます

そして
主人公のひな菊
つらい身の上ながらも
懸命に、そして前向きに吉原を生きる彼女の姿に
強く心打たれました

読んだ後は少し
放心状態になってしまうくらい
壮大で美しい物語でした