悪戯なめぐり逢い

作者嶺雪



俺は、お前が嫌いだった。




あまりに世間を知らず、真っ直ぐで、



純情で



眩しい存在。




誰からも愛されて、幸せそうなお前。





憎くて、その無垢な笑顔を曇らせたくなる。




心が幾度も揺さぶられてお前と出会わなければ、楽に心置きなく死ねたのに。




きっと、ずっと忘れられないだろう。