君、曰く。【完】

作者神崎ゆう

こんな私を彼は一笑した。それでも私はこれを愛だと信じたかったんだ。



朝の賑やかな教室。


放課後の教室。


私の髪を撫でる掌と、


私の首筋を撫でる黒髪。


低い掠れた、声。





「叶わないよ、」

君が言う。