清乃

泣けたぁぁ!!
この作品は一見短編集のようだが、実は三篇の作品がひとつに繋がっている。

今日、完結と聞いて飛んできて読んだ。第三咲の途中からだった気がしたが第三咲を初めから読み直した。

サクラみたいに儚げで繊細な世界に自然と涙が頬をつたう。
第三咲だけがかなりのボリュームがあったがそれも当然といえば当然、この作品の肝であるからだ。主人公は男の子、相手の女の子との絡みも少ないといえば少ないのだがそれがかえってイイかたちで作品に表れ、主人公の不器用さ、そして彼女への神聖化した想いがよく伝わってきた。なにより、作者様の繊細で温かい空気が作品全体をふんわりと包んでいて、伝う涙も温かい。

一年にわたる執筆お疲れ様でした。
読者としても、待っただけの価値はあったと思います。

素敵な作品ありがとうございました。