ゆず

感動しました!!
桜を軸に…

おじいちゃんとおばあちゃんと猫と少女と少年。

それぞれの想いを、丁寧に描き出してあります。

第二咲までは、描写が綺麗で、まとまっていた、
まるで絵本を読んでいるようでした。

第三咲からは、少年の恋心や思春期の葛藤を
丁寧に、繊細に書き表してあります。

特に、レベルの高い高校への進学を、最初は不順な動機から選択した主人公が
先生とサッカーをして、頭で考えるのではなく体で感じて、
受験への新たな決意を固めるところが好きです。

揺れ動いていた気持ちが、まっすぐに前を向いていく様が
丁寧に描かれていて、読んでいてとても共感できるものでした。


桜を絡めた一話完結型のオムニバス小説かと思って読んでいたのですが、

最後に、少女の名前を読んだところ…と

この場所で、三回、俺は君に恋をした…

この二つに、思わず感嘆してしまいました。

全部、ひとつだったのかと。


読後は、なんとも暖かい気持ちになれました。

心に伝わるものが必ずある…そんなメッセージ性のある作品です。