忘却少女と甘党先生

作者n a o.





「忘れられないの、頭に焼きついて」


「まるで、刺青みたいだな」




楽しいことも、辛いことも


全部全部残る。



刺青のように、消えることはない。



忘れたくても、忘れられない。



彼女の持つ、残酷な過去。




忘却少女=折原 雫


甘党先生=東雲 仁





「やっぱり、疲れますね」


「そういう時は、甘いもん食べろ」





今日も、暗闇に落ちる。





「全部全部、残って、感触も、何もかも」


「そんなの、俺が忘れさせてやる」





彼女に安らぎを。そして二人に大切な記憶を。