眠りたい。
でも目を閉じると浮かんでくる。
それは過去の怖い思い出。
ただ眠りたいだけなのに、追い打ちをかけるように仲の良かった両親が離婚した。
そして兄は好きな人のところへと出ていった。
私は一人になった。
又眠れない。
夜なんか来なければいいのに、朝がやってきて、空が明るくなり始めたころやっと私は眠りにつく。
引っ越し先の隣には同い年の男性がいた。
眠れていないことをぶちまけると、彼は寄り添うように私の隣に着て眠り始めた。
同情はいつしか恋心を抱くようになっていく。
そしていつしか彼に抱かれぐっすり眠れるようになっていった。
夏のある日、間違って隣に届いた郵便物によって、父の父親が大企業の会長だということを知ることになる。それによって家族、親戚の謎に巻き込まれていくことになる。
主人公、沙織の過去も明らかになり、隣に住む龍一の謎も知ることになる。
そして二人はいつしか恋人になっていくのだが。
そこにはまたしても試練が待ちかねている。