某大学の敷地内のコンビニで働く大久保美雪今年で二十一歳。
ただあまりの身長のなさに、いまだに中学生と間違われる。
高卒ではいった会社はスーパーなんかの運営会社。でも送られたのはちょっと変わったところにあるコンビニだった。
それでも元気に二年半、店長として全うしていた。
ある春の日に、一番忙しい昼を終え、休憩に入った美雪。
いつものところでお昼を食べようとするともっさりとした前髪で顔をかくす男子学生?
脇には店のオムライス。
どうしたのか聞くと、おいしくないという。
ふーんと聞き流しながら広げた弁当に彼はくいついてきた。
それから三日、彼とお弁当を交換した。
しばらく見ないけど、まあいいかと思っていた矢先、いつも配達する研究室(ラボ)で出会ったかっこいい男性と出会う。
だが実はこの男性、美雪を落とそうとたくらんでいる四年生の島津だった。
そんな夏、住んでいるアパートの周りがすごい人だかり、すると向かい側の水道管が破裂したというのだ。
関係ないと思い部屋に入ろうとしたところを止められた。
そこにはでっかい男性たちが立っていた。
巨人ABCのデカさに唖然と上を見上げた。
その一人はあのもっさり男くん。
水の拭きあげている場所が下宿なんだそうだ。
あっそうと部屋に入ろうとすると、彼をここにおいてほしいと頼む男達に押され、水が止まるまでと約束し部屋にあげた。
ワンルームから始まる、身長差三十五センチの二人のハートフル物語。
Lastは、ハッピーエンドで終われますように。