失踪計画

作者

今はこんな悲惨な状況でもまだ救われてる方なのだ。
刻々と社会は残酷になっていく。
未来に救われる道などを、期待出来ない…

なおくんお利口やったね


へー美味しかったねえ、目んめ、やるでね。


お、VRテクノ、航空機人材の育成やと。


めんめばっちぃねえ、きれいきれいしたよ、


きりちゃんは、大人しいねえ。


家族の会話が耳に痛い


家族とのストレスで過食傾向が止まらない


神経性大食症から逃げられない


テレビの音が煩わしい。


前、0.3やったのが会社の健診で良くなっていて白内障の手術が知られたのかと思った、と母。


麻雀のゲームの音が始まった。父がゲームを始めたのだ。煩わしい。


グループホームに入りたかった。


しかし、金を貯めることに執着している母とはその話については折り合いが合わなかった。



天気予報の音が聞こえる


明日は低いと。


母が言った。


家族との会話が楽しめない。


親戚とうまくいっていないことが原因だ。


例えば失踪したらどうだろう。


テレビに出るのだろうか。


そしたら精神病院に拉致されて一生出られなくされるだろうか。



風俗で働いたら家出がバレてしまうだろうか。



ふとそのように失踪出来たらよいのにと、思った。



テレビの音が2つ聞こえる。2つのテレビを同時にかけているのだ。



煩わしい。




失踪出来たらよいのにと思う事が唯一の救いである。



寮付きで働きたい


それでも失踪は叶わないだろうか