【岡田の場合】
大津くんは、ひどい。
もとい、彼の冷血さはえぐい。
「死ねよ、カス」
「俺、ショックで本当に死ねちゃうんだからな!!そしたら悲しいんだからな!」
「そう?僕は、清々するね。きっとよく眠れるよ。早く、くたばれ」
「………………………」
俺、泣いてもいい??
【かおりちゃんの場合】
大津くんは、優しい。
ぶっきらぼうな言い方をしたって
最後にくれる言葉には優しさが隠れてる。
「ねぇ、大津くん」
「ん?何??」
「だいすきだよ」
「あ、そうなんだ?僕は違うけど。」
「あのー…それは、」
それは、一体。
「愛しちゃってるしね、もう。それ以上がない」
「…………………っ!」
こんなに、こんなに彼女に甘い。
大津くんワールドへようこそ。