『大津くん、おおつくん』【完】

作者野々村ほのか

「かおりちゃんは恋愛の先に何を望む?」


「ふふ。何だろうね?大津くんとの未来かな?」


「ふぅん」


冷血美少年は甘いのか苦いのか。

★ 完結間近



【岡田の場合】



大津くんは、ひどい。

もとい、彼の冷血さはえぐい。




「死ねよ、カス」



「俺、ショックで本当に死ねちゃうんだからな!!そしたら悲しいんだからな!」



「そう?僕は、清々するね。きっとよく眠れるよ。早く、くたばれ」



「………………………」




俺、泣いてもいい??







【かおりちゃんの場合】




大津くんは、優しい。

ぶっきらぼうな言い方をしたって

最後にくれる言葉には優しさが隠れてる。





「ねぇ、大津くん」



「ん?何??」



「だいすきだよ」



「あ、そうなんだ?僕は違うけど。」



「あのー…それは、」




それは、一体。











「愛しちゃってるしね、もう。それ以上がない」



「…………………っ!」






こんなに、こんなに彼女に甘い。

大津くんワールドへようこそ。