むにえな
ちょうちょ娘と桜の木
テンポ良く展開される恋愛物語でした。
よい恋模様が楽しめると思います。
ギャグやノリはけっこう楽しめました。
グラディウスやクラナド(あるいはたんぽぽ娘)などのネタがあったりと、知っている人は思わず笑えるのではないでしょうか。
ただし、元ネタを知らないとついていけない箇所も多いかもしれません。
登場人物の名前に序盤でやや混乱しましたが、メインキャラが固まるのが早いのですぐに慣れるかと思われます。
会話において、だれの発言か迷うところがありました。
登場人物が増えたり視点が変わったりすると、状況が分かりにくくなる部分もあるのは残念です。
文章のテンションは高いのですが、恋模様として見ると初々しくてかなり好感触を受けました。
終盤の展開は、全体の流れを考えると急な感じを受けました。
伏線が少なかったのかもしれません。
展開に合わせて文体を無理に変えたりせず、一貫した雰囲気で心情をすくい取ったのは良かったと思います。