何時からだろう。
“私達”にこんなにも差が出来てしまったのは。
何時からだろう。
あなたが私の“物”に執着し、欲するようになったのは。
始まりは一緒だったはずなのに。
今はこんなにも遠い。
誰よりも近い存在で、尊い片割れだったのに。
一体、どこで間違えた?
私の持ち物は、今は全てが“あの子”の手の中。
物や友達。
親の愛情も。
そして、私の名前さえも。
私の手の中から、何もかもがぼろぼろと零れ落ちていく。
それならば一層、もう何も望まない。
そう、思っていた。
ーーーー思っていたのに……。
作品に関する中傷はお止め下さい。