月森ゆら

ほのぼの優しい物語。
『貧乏神と死神』
読ませて頂きました。

他の方のレビューでもあるように、表紙を見た段階ではホラー色いっぱいだったので、覚悟して読み始めたのですが(笑)

表紙を開くると、なんとも癒される暖かい作風とテンポの良い語り口で、途切れる事無く読み進めてしまう物語でした。

物語は今川焼屋を営むお爺さんとお婆さんと、その家の屋根に住む健康的な貧乏神の兄ちゃん、猫のタマちゃん。
そこに死神がやってきて……。

所々に笑いのエッセンスがあり、ほのぼのとした流れの中にジーンとするエピソードもあり、読みながら暖かい気持ちになります。

ちなみに最後の部分は2回読みつつホロリ(;_;)とさせられました。

良い物語です。

作者さま、素敵なお話ありがとうございました☆