現代で盲目だった「冬馬」は幕末の新撰組でどのような戦いの日々を、そして仲間との日々を送るのか…?女主side”春風駘蕩”の男主sideバージョン”秋霜三尺”

いつも目の前は闇に包まれて、光なんて目にしたことが無かった。

自分の顔も、世界の景色も俺の飾りの瞳には写ることはなかった。


だから、俺はこの世界に絶望していた。



もういつでも死ねる。


俺は此処に居ても闇の中で彷徨うことしかできないんだ。



ならば生きていても何ら面白みもない。




「貴方…。まさか平成から…??」



「そう簡単に死ぬことを考えんじゃねぇ!!悪い方に考えるからいつまで経ってもお前は人一人助けらんねぇんだよ!!!」



「刀を取って、僕が君の師になって鍛えてあげる。そして…。



この世界に退屈しないくらい強くしてあげる。」





春風駘蕩 男主side