”己は影と共に在り” カゲボウシとなり彼岸世という異世界を助けることとなった紅緒。戦国武将と同じ名を持つ仲間たちと民を、彼岸世を守るため倒すものとは…?




影。

それは太陽があるからできるもの。

光があるからこそ存在できるもの。



「俺は、悔しい…。この国の長となったにも関わらず民を守られずにいる…。いつ何時襲われるやもしれぬのに、皆は…。俺に笑顔を向けてくれる…!!俺は…!!!情けなくてならぬッ…!!!」



影はいつ如何なる時でもその影の持ち主と共にあるもの。

どれだけ辛くても、楽しくても。

その傍にはこの世にある限り一番近くに居る存在である。




「私、まだ自分の力とかわかってないし、正直…いきなり”怪物退治”とか言われても、全く実感だってわかない。…でも。私も…私にも何かはできると思う。だから…。」




影とは光と共にあるもの。






「影のお前に誓う。俺は民を…、この国を守りたい…。」



だから、影の私は。






「俺を、許可してはくれぬか」





貴方と共に闘いましょう。