さとみなおき
恐竜なのに
妙に人間くさい恐竜たちのお話。
軽さとか狡さとか愚鈍さとか木訥さとか。
今までに拝読した伊藤理央さんの作品のどの登場人物よりも人間くさいかもしれません。
恐竜なのに。
もしかしたら理央さんは、絶対に人間との接点を持たない恐竜を主人公にしたからこそ人間くささをストレートに出せたのかなと、穿った見方をしています。
トリケラトプスとスティラコサウルスの漫才!
「どんだけ壮大な話や思とんねん」というセリフに笑いました。
ファイター・ゴルゴと腰巾着のストルティオミムスのやり取りも面白い。
私はゴルゴが好きです。
単純で素朴な人物(?)らしい器の大きさが。
才能が溢れちゃっている理央さんの余裕を感じた作品でした。
こういうの、また書いてください♪