八幡シオ
言葉の力。絆の意味。
誰かを救う、そんな‘言葉’がこの世には確かにあるのかもしれないと、感じさせていただきました。
設定はありきたりなようで、作者様の個性をしかと見受けられる。台詞ひとつひとつに感慨深さを覚えます。
何よりもこの作品を読んで、改めて人と関わることの‘重み’を教わったような気がしました。
家族はもちろん、友人知人、自分と関わり合うすべての存在が今私を生かしてくれている。そんな風に、思った瞬間でした。
生きる意味など分からなくていい。生きているうちに、それこそ最期の時に見つけられればそれでいい。…生きることに意味がある。
青臭いと思いながらも、涙したものであります。
できることなら、私が大人になる前にこの作品と出会いたかった。きっと、きっと糧になったことでしょう。
そう思える優しいお話でした。
ありがとうございました。