心を拾う宇宙船
宇宙船『ノアズアーク』に乗り
宇宙を旅する、『ぼく』。

そんな『ぼく』がいろんな星の
生き物たちに出会い、様々な
思いを託されます。

地球のように生物が誕生する可能性
のある星は、この宇宙に存在すると
科学者たちは信じています。

一番最近の発表では、星の大半が
水で出来ている、陸のない星を発見
したとか。
そこには、作者様が言うように、
くじらがいるかもしれない。

『ノアズアーク』も存在していて
そのクジラの想いを受け取っている
『ぼく』がいるかもしれない。

SFファンタジーでありながら、
どこかで本当に存在していると
思わせるリアル感は、作者様独特の
淡々とした文章だからこそ伝わって
くるものだと感じました。

細かい説明が無いからこそ、読者の
想像力が掻き立てられるんだと
思います。短いお話ですが、
読書の醍醐味を感じられる小説です。