作品コメント
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- 浦沢チルハ
奈落からはい上がった男の話
僅かなつまづきから「死」を選択してしまう人間。それを愚かだと笑う人間にはこの作品を理解出来ないかも知れません。欝と言う病気の「他人には理解出来ない苦しみ」を作者はリアルに表現していると思います。真っ暗な奈落で見つけた小さな灯かりが主人公の本当の強さを引き出し、ゆっくり昇って行く姿に私も救われた気がしました。今、孤独と闘っている方々に導きの灯かりになれば良いなぁと感じました。個人的にはもう少し、主人公と少女のその後の物語を読みたいと願います。 - 結記芽
どん底ドラマチック
はじめは手記か、なにかかと思った。
リアルだったし、自分も同じような心理状態に陥ったことがあるので。
次々と襲う不運?に、共感しつつも、自分とは違うと突き放したくなる思い。
だが、後半からいきなりカラーが変わる。
伏線の張り方がイマイチ安易で、また序盤のリアルな世界観から一気にマンガのようなドラマチックな展開になってしまって、オヨヨ。
こういうきっかけでアイドルを好きになるような気もしないし、
なにより駆け出しの新人アイドルが、死にたくなる穴の話なんてどんだけマイナスイメージだ?!と、
ちと興ざめ。
序盤のムードは好きだったので、星は3つで。 - mayumi
読んでる人まで救われたくなる
タイトルからして暗い内容なのかと思い、読んでみました。
予想どおりすごく暗い話です。
なんだか読んでるこっちまで『死にたくなる穴』が見えてくる錯覚を覚えました(苦笑)
主人公の心理描写がリアルなので、どんどん引きこまれちゃいました。
私は不登校を経験してて、主人公と同じようにネットばかりしていた時期があったから…だから共感できた部分があるのかもしれません。
途中、内容が暗すぎて読むのを止めたくなっちゃったんですけど、主人公がどうなるのか気掛かりで最後まで読みました。
最終的に主人公が救われてホッとしました。
いつのまにか感情移入していたんですね。
これで最後に主人公が救われなかったら☆3つくらいかもしれません。
なんか救われてよかったなぁ…って思えたんです。
まさに読んでる人まで救われたくなる小説でした!