熟れた林檎

作者agachi

これは、純文学に対する挑戦だと、自分は思っている。蓋をあければ、ただのBLなのかもしれない。だが、歎美に倒錯的に書きたい。

僕は、近所の君に告白をした。

それは、僕が罪の懺悔のためかもしれない。


これは、一人の僕の告白であり、

恋をした僕の愚かさでもある。



なんたって、恋した僕の相手は、少年なんだから。

まだ熟しきれていない少年。

美しく、僕の心をさらっていく。



幼いが故の、倒錯的な恋。



溺れるような恋をした。




もう、這い上がることができなくてもいい。


ただ、溺れていたんだ。


ただ、この禁忌の恋におぼれよう。