霜月 沙羅

優しくて温かい
 流れるような優しい文章、ストーリーの運びといい、ラストまでぐんぐん引き込まれてゆきました。心理描写がリアルで、高校生特有の感情も緻密に表現されていて素晴らしかったです。とにかく、筆力のレベルが違います。

 そして全体を通して、温かい雰囲気の漂う物語だったと思います。読み終わった後、哀しみとは違う表現し難い感情が心の中に広がりました。地球最後だというのに、始まりをも感じることができました。

 ラストは涙なしには読めません。松本作史とあかねの優しい物語、本当にお勧めです!