作品コメント
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- まさーき
そっと肩を寄せ合い死を迎える。
地球最後の日、人類はパニックに陥った。
少しでも長く生き延びようと地下深くへと潜る人々を尻目に、少年は少女の手を引いて地上を目指す。
ずっと地下都市で育ったその少女に夕日を見せるために。
ひたすらに地上を目指す物語。しかし全く飽きることなく最後までぐいぐい引っ張る吸引力のある名作です。
最期の瞬間のインパクトが強烈でした。 - 千
地球が死ぬ、と言われたら
皆さんは何をしますか。
読み終わった今のこの気持ちを表せるほどの文章力が、自分にないことが悔しいです。
とにかく、読んでほしいです。 - るい
すっご……
な、なんて言えばいいのか……
とにかく凄い。
単純に、ただ、上へ上っていく話。
それだけのはずなのに、それだけじゃない。
初対面の人の手を引いて。
それでも死に向かって上る。
それは、でもどこか意味がある物で……
もし、この状況になったら、自分も意味のあることをしたい。 - 湯浅 楓
不思議だけど不思議じゃない
人に逆らいながら、階段を上っていく。
階段を下る方が楽だし、命を長らえられるだろう。
それでも何かのために上る。
その行動は不思議に思えるが、無償の行為として、不思議に思わない気持ちも共に抱けた。
題名にひかれて呼んだのだが、世界の終末に、初対面の少女の手を引き、命を懸ける。
その主人公の行為こそが、本来人のあるべき姿なのかもしれない。
とても美しい話でした。
情景描写、プロット、どれを取っても脱帽です。
ありがとうございました。 - 杏 カズシ
世界の終焉
恐怖と混乱の中、彼女が言った“一生のお願い”。
まさに「小説」です。
プロ並みの表現力、心理描写は素晴らしいです。
決してありきたりなんかじゃなく、作史とあかねの世界の終焉は、とても切なく、優しく感じました。 - アマサキ
惹かれた
地球の終わり、終末の地下街で、あかねとつくし(つくふみ)の二人が望む事「地上に出たい」――
ハマッた。最初はタイトルに惹かれて、読み始めた。きっとハンパな気持ちで、この物語を実写化しても、原作を読んだ人からはクレームがくるだろう。それほど、綺麗で、温かくて、大きくて感動する物語だ。
僕も自分の人生の終末には、誰かの手をひいていたいと思いました。 - JoJo
空々漠々
まさにそんな感情になります。
以前にも読ませていただいて、今日、改めて読み返させていただきました。
読み終わり、まさにつかみ所が無い感情になりました。
真っ白で、何も考えられません。
そしてそのあと、いきなり押し寄せるような感動が舞い降りてきます。
プロット、表現力、どれを取っても、ため息が出るばかりです。
一言で言ってしまえば「素晴らしい」ですが、その言葉さえ、最初は浮かばないほどです。
なかなか行く先にたどり着けないもどかしさや、その向こうにある希望が美しく描かれています。
読んだ後、すぐに人に勧めたい、そんな作品です。 - 麗羅
きれいでした。
この小説の感想を一言で言うならば『きれいでした』
地球が滅びる…終末を題材にした作品はたくさんありますが、この作品は『終わり』より『始まり』を感じるものがありました!
地球の最後に茜色を、夕日を見たい。その一心で地上を目指す二人に深く共感しました。
時代背景はドラ○もんが現れるころかと思うのですが…(笑)
決してただの空想話ではなく、本当に将来起こりうることかと思えるくらいリアリティに溢れていました。
人類は、生物は、地球という母体が壊れてしまえば呆気なく死んでしまいます。
呆気なく死んでいくだけの人生だったのか、それとも意味のある人生だったのかは、最後に『何をしたか』が決めることなのでしょう。
作史とあかねはきっと、一番きれいで美しい人生を手に入れたのだと思います! - 水樹ゆう
切なくて、とても優しい物語。
世界の終末の時、出会う少年と少女。
二人の行き着く先にあるモノは……?
一人称形式が、存分に生かされている作品です。
主人公の少年の目線で、無理なく、ごく自然に物語の中に入って行くことが出来ました。
携帯小説の枠にとらわれず、文章表現も、描写も、ストーリー構成も過不足無く、しっかりと描かれています。
グイグイと、読み手を引き込んで飽きさせない力量は、かなりハイレベルだと思いました。
物語を読み終えた後にはきっと、心の中に、切なさと、優しさと、爽やかな感動が残る事でしょう。
切なくて、とても優しい物語。
お勧めです。 - なぎ
素敵です
題材は『世界の終焉』。
残された時間の中で、主人公とヒロインが『茜色の夕焼け』を目指すストーリーなのですが、先ずその状況を頭に浮かばせる表現や描写がケタ違いに素晴らしいです。
二人が『茜色の夕焼け』を目指す理由や想いも描かれており、読み手としても、その夕焼けをどうしても二人に見てもらいたい!と感じずにはいられません。
ハラハラドキドキの展開の中に、それでも温かい気持ちを抱かせる、そんな作品です。
ラスト内容も、決して『ありきたり』ではありません。読み終えたあと、すーっと心の中が洗われるような感覚になりました。
ぜひ一度、読んで見てください。
長文失礼致しました。 - 神谷
面白さのレベルが桁違いの作品
パニックというありがちな話を、此処まで面白く読めたのは正直意外でした。
その要因として、想像の出来る近未来を題材にした事が、私の中で大きかった理由だと思います。
作者さんの書かれている近未来の特徴として、地下都市が描かれていました。
それを非常に上手く使った作品です。
普段見慣れている自然という言葉がとても新鮮に感じました。
更に、スピード感溢れる文章も要チェックです☆
若い読者さんにも読みやすいように、簡単に判りやすく書かれている心遣いにも驚きました!
是非読まれてください。
そして感じてください。 - 宇宙
よかった
読ませて頂きました。よかったです。
つくしの変わりによかったと言わせて頂きます。
それにしても内容的にもすごいのですが、構成力がすごくいいですね。
見習いたいです。
みなさんもぜひお読みになってください - 霜月 沙羅
優しくて温かい
流れるような優しい文章、ストーリーの運びといい、ラストまでぐんぐん引き込まれてゆきました。心理描写がリアルで、高校生特有の感情も緻密に表現されていて素晴らしかったです。とにかく、筆力のレベルが違います。
そして全体を通して、温かい雰囲気の漂う物語だったと思います。読み終わった後、哀しみとは違う表現し難い感情が心の中に広がりました。地球最後だというのに、始まりをも感じることができました。
ラストは涙なしには読めません。松本作史とあかねの優しい物語、本当にお勧めです! - 陣内
素晴らしい!の一言
まず、とても文章が読みやすいです。私はすぐに話の世界に入ることが出来ました。
話の内容も人々の心理描写も素晴らしいです。
この作品は絶対におすすめです! - 貞次シュウ
さすがは人気作家
この作家さんは、3000人を超えるプロ志望作家がしのぎを削る『小説家になろう』という巨大サイトで、五本の指に入る超実力派の方です。
ですからはっきり言えばプロに限りなく近い位置にいる方ということを初めに述べておきます。
作品はなめらかな文章と破綻のないまとまりがあり秀逸。
ですが、何より世界が滅亡するというパニックを土台にしながら、人間の愛の深さを描き出しています。
スルスルと引き込まれてしまう冒頭のシーンはまさに圧巻。
ぜひスリルと恐怖と愛に満ちた世界を覗いてください。待ち受けるものは果たして……