水樹ゆう

切なくて、とても優しい物語。
世界の終末の時、出会う少年と少女。
二人の行き着く先にあるモノは……?

一人称形式が、存分に生かされている作品です。

主人公の少年の目線で、無理なく、ごく自然に物語の中に入って行くことが出来ました。

携帯小説の枠にとらわれず、文章表現も、描写も、ストーリー構成も過不足無く、しっかりと描かれています。

グイグイと、読み手を引き込んで飽きさせない力量は、かなりハイレベルだと思いました。

物語を読み終えた後にはきっと、心の中に、切なさと、優しさと、爽やかな感動が残る事でしょう。

切なくて、とても優しい物語。
お勧めです。