ドリフター

永遠の切ない愛の物語
「名残雪」の続編です。前作のその後と信長とお濃こと雪菜の愛に決着がつきます。

本作品は信長夫婦がすれ違いお互いを見失っていくので切なくつらい展開が多いです。

濃姫も奇妙丸の義母として信長の正室として苦しい立場や思いを経験します。

そして失って初めて気づく存在の大きさや喪失感。

この作品はテーマが無償の愛を描きたかったということですが、ラストまで畳み掛けるように彼女の存在の大きさを信長とともに実感します。

愛という陳腐な言葉を言わない信長に惹かれますし、健気に彼を支え理解しようとする濃姫に感動を覚えました。

信長と濃姫の愛は、永遠です。