Bitter Romeo×Sweet Juliet~S嬢の憂鬱~

作者yui

【オレが運命変えてやるよ--…】


ほんのり煙草の香りを私の唇に残してあなたはそう告げた…

私に右手を差し出しながら……


【この人に一生分の恋をしよう---】

差し延べられた手を迷わず握りながらそう決めた-

初めて誰に言われるでもなく、誰の許可をとることなく自分のキモチに従った瞬間--……


私の意思が、心を、体を、総てを支配した瞬間だった………


高校二年生に上がったばかりの5月…


私に残された【自由】はあと一年とちょっと------


そんな中、私はあなたと出会い、初めて恋をした。


煙草のほろ苦い香りを纏った初めてのキスと共に始まった【期間限定】で【一生分の恋】---


ロミオとジュリエットみたいな悲恋で終わりたかったのに…-----


この恋はあなたの言う通り私の運命を、私を取り巻く人たちを大きく変えていってしまった---


*この物語はフィクションです。