貴方は僕の肌が綺麗だと言った。

貴方は僕の髪が綺麗だと言った。

貴方は僕の瞳が綺麗だと言った。

貴方は…



「イヅル…どうしてん?」


ふと、隊長がそんな事を言うので書類を書いている手を止めた。


「へ?何がですか?…」


「血の臭いしてる…」


僕は、笑顔で「怪我何てしてませんよ」と、言った。


「けど結構出血してるんと違う?臭い結構するで」


「あ、今朝早くに現世に行きました。それで血まるけの人間を助けたんで…」


「イヅル、現世に行ったん?」


「はい、任務があったので…それと、用事があったんで。」


「さよか、ならええけど…一つだけ言うとくわ。僕、鼻ええねん。せ「その様ですね。お風呂に入ったのですが少量の血の臭いが分かるなんて」…喋ってるんやけど…」


そんな隊長を無視して執務室を後にした。