中学3年~冬⑤~
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今日は麻樹の入試の日。麻樹は推薦でも筆記でもどっちでもどこでも入れるような奴だった。麻樹は面接より筆記のが好きだから、筆記を受けた。
でも、麻樹はあえて俺と同じ学校を選んだ。
「お前さ、頭いいのに何でもっといい学校いかねぇんだよ。」
「だって、もう発病しかかってるから、病院行きながら学校いかなくちゃいけないし、勉強したくないんだもん。」
決まってそう言った。
会場からでてきて、麻樹は笑っていた。
「うん。できたできた。」
「自信満々だなー」
「そりゃ張ってたヤマがぜーんぶ当たったんだからぁ」
「………そーでっか。」
こいつは何なんだ。頭良すぎだろ。
その日は手をつないで帰った。