ハロー?
実はこの作品のレビューをつけるのは二度目である。
というのも、作品のボリュームが大幅に変更されているからだ。
いつまでもあのままじゃーと思い筆を取ることにした。筆って言っても以下略。

さて。
150ページと言う大量のページであるにも関わらず、すらすらさらさらと読めてしまった。
頭にすっと入り込んでくる文体は非常に好感が持てる。

もしもハロー注意報というものが存在するならば?世の中はどうなっているのだろうか。
この作者は実に見事にその問に答えている。
世界観の構築に関して、抜群の力を持っていることは他作品からも明らかだろう。
また、途中途中に出てくる細かな笑いによって、常に読者は展開に飽きることなく文章を読み続けられる。

個人的な好みの話をしてしまうと、サイトウ君以外のサンプルが欲しかったところ。
しかしエンターテイメント性溢れる現在の形の行く末を見たいと思うのも確かである。

もしかしたら存在したかも知れない世界。そんな世界に、あなたも浸ってみてはどうだろう。