水面に映る、叶わぬ夢に夢を見て。【完】

作者*水族館屋*

時は江戸時代中期。江戸の町には、武士の男と花魁の女が居た。花魁は叶わぬ夢を抱きつつ、只直向に行き続け行く。―――――江戸吉原が舞台です。

水面に桜が落ちければ、








水面は其処から幾つもの円を次々と描き、







次第に又、先程の静粛へと戻っていく。









其の水面を覗いて見れば、








理想の夢が、描かれていく。








・・・・・・其の様な事は、叶わぬ夢にあった。








―――――――――――此の、吉原に居る限り。







女の苦界、男の極楽である限り、







水面の夢に又円が描かれ、






消され、遊女達の夢は、叶わぬ夢となってしまうのだった。







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完結しました。


此の前、ありんす言葉が間違っていると言うご指摘を受けました。真に申し訳有りませんでした。