作品コメント
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- しずく
雰囲気に魅せられる
文章力[90/100]
構成力[85/100]
合致度[85/100]
妖しく揺れるゆらの世界。
しょっぱなから掴まれたこの世界観は、読み手を魅了してくれます。
書き方も上手で、引き寄せられるように主人公の目線へと誘われました。
構成としても、どうするどうなるでドキドキ。
じっくり噛み砕くように現れる真実は、そこはかとない一つの魅力でした。 - 緒形綾乃
呪われし運命の子
評点[80/100]
「ゆら」のいる世界。救いはそこにある。そこにしか、ない。 - 知佳
切ないような……。
評点[87/100]
不思議で独特な雰囲気をもち、和風の様相で物語が送られ狐の部分ではミステリーのように想像をかきたてかれました。
ゆらとすばるとの暖かい思い出は本当にただの大和の空想だったのか。
そう思うとなんだか切ない気持ちになりました。
構成や表現もうまく、現実と空想が入り交じった描写は読み応え十分でした。
それに私としては大好きなジャンル&雰囲気だったのでとても楽しく読めました。 - カブラギ
未知なものは人に恐怖を抱かせるから
評点[82/100]
文庫本のように、“魅せる”文体。
色彩や風景描写で攻め立てるのではなく、様々な単語を用いて内面をメインで書き込み、読む者の想像力を駆り立ててくれる。
昔話を思い起こさせる、和テイストで構築された世界観。
ゆえに、現代的単語との噛み合わせに違和感を覚えたが。
また、神社の風景などやや書きこんで欲しい箇所はあったものの、全体として、描写の抜き差し具合が見事だと思った。バランスがいい。
ほのかに現われる作者の価値観だとか(一例はレビュータイトル参照)、さりげなく込められた皮肉の匂い。どこか達観した視点も、作品に味を加えていると感じた。
細かい読みこみは後ほどとして、先ず、構成力と表現力に一票を投じたい。