震災の瞬間、そうして余震、停電、交通麻痺、原発事故。
人の死を伴う災害をはじめて経験した。
渦中にあって感じたことを詩にして残せればと思った。

神奈川県は4人のかたが亡くなられた。


岩手、宮城、福島に比べれば被害は少ないかもしれない。


生まれて初めて死者を出す地震を体験した。


マグニチュード9という未曾有地震の破壊力を五感のすべてで感じたし、心の奥底にまだその揺れの記憶が蠢いていて、余震に恐怖をつのらせる。


かつて旅した宮古、気仙沼、陸前高田、大船渡。


映像を通してだが、風光明媚な街が崩壊する姿を目の当たりにした。


遊覧船に乗って宮古沖に出て海ネコに餌をあげたこと、浄土が浜の透き通った海水に体を浮かべた夏の日のこと。



東北は第二の故郷だった場所。


そんな諸々の想いを詩に託して記録しようと思う。