伊東ミヤコ

どんでん返しの恐怖
コンクールの採点。

慣れてくると単調で、退屈さえあるその仕事のせいで、まさか恐怖のどん底に突き落とされることになるなんて……

次と次と送りつけられてくる、フロッピーディスク。
その中身は、主人公柚那のつけた一枚の採点票の写真に始まり、次々とプライベートにまで踏み込んだ写真が、沈黙と共に再生される。

『誰かを採点する』ことの怖さ。
いつ、どこで、逆恨みをされるかなんてわからない。
親友の死というもうひとつの謎も絡めた二重、三重の恐怖を、ぜひ味わってみてください。