作品コメント
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- 伊東ミヤコ
どんでん返しの恐怖
コンクールの採点。
慣れてくると単調で、退屈さえあるその仕事のせいで、まさか恐怖のどん底に突き落とされることになるなんて……
次と次と送りつけられてくる、フロッピーディスク。
その中身は、主人公柚那のつけた一枚の採点票の写真に始まり、次々とプライベートにまで踏み込んだ写真が、沈黙と共に再生される。
『誰かを採点する』ことの怖さ。
いつ、どこで、逆恨みをされるかなんてわからない。
親友の死というもうひとつの謎も絡めた二重、三重の恐怖を、ぜひ味わってみてください。 - うのたろう
構成力があり、文章力もある良作だ
物語は上質なホラー映画を見ているよう。
それも日本国原産のとびきりこわいホラー映画だ。
物語はピアノコンクールの採点のシーンからはじまる。
そこで優勝した女性と、一票差で負けた女性。
数日後。採点者であった主人公・柚那のもとに一枚のフロッピーディスクが届く。
「採点をやりなおしてください」という内容の、差出人不明の脅迫文だ。
はじめそのフロッピーを無視していた柚那であったが、二枚目のディスクが届き事態は変わる。
そこには柚那を盗撮した一枚の写真がおさめられていたからだ。
フロッピーディスクはそれからも柚那のもとに次々届き……
物語は展開し、犯人探しをする柚那が最後にたどりついたのは?
最後の最後で柚那が自分の部屋にもどってきたあとのシーンは、まさしくホラー映画のクライマックス。
迫力があった。
個人的な感想では、フロッピーディスクという題材がとてもよかった。
どこにでもあるが、最近あまり見かけないうえ、生きていくうえで避けてもとおれる。
そんなものを題材につかうことで、想像がかきたてられ、読者の恐怖は倍増する。
おすすめだ。 - きたみ まゆ
得体の知れない恐怖!
前半の忍び寄ってくるような得体の知れない恐怖が本当にリアルです。
封筒の中に入っているのが写真そのものでなく、フロッピーディスクだというのが余計に恐怖心を煽ります。
少し古いパソコンを立ち上げるヴィーンという起動音、フロッピーディスクを読み込むカチカチという音。
パソコンの前で息を飲む主人公の気持ちになって読んでしまいました。
ラストは予想外の展開に言葉をなくしました。
本当に面白かったです。 - しき
誰かを採点する
いつもあっと驚く、わたしの想像力では予想もつかない結末を用意されている作者様。
今回もどんな最後が待っているのだろうとドキドキしながら読ませていただきました。
結果はやっぱりわたしの想像の範疇を越えていました。
“誰かを採点する”
日常の中で度々訪れるこの場面。
いつもはなにげなくやっていることだけれど、採点される側にとっては人生を揺るがすほどの影響を与えてしまうこともあるんですよね。
この作品を読んだ後、わたしの頭の中に浮かんできたのは、今年導入されたばかりの裁判員制度のこと。
これも誰かを採点する一つの場面ですよね?
この作品を読んで、人を裁くことの恐怖がより現実に、身近なものとして感じられるようになりました。
制度について考えてみようと思うきっかけにもなりました。
この作品に出逢えたことに感謝します。 - 藤林 來未花
発想が凄い!!
柚那は狙われた犯人を追って事件を解決させるのか?と思いきや
まさか!?柚那もまた…
その瞬間ゾクッとさせられました。
そして深いお話ですね。
この発想の素晴らしさに圧巻です!! - Μе
深い
作品読ませていただきました。
身近にある、採点という行為。
怖かったです。
だんだんと変化していく、主人公の狂気。
深かったです。
短編でここまで魅了させられること、素晴らしいです。 - ユマ
面白すぎっ!
すごい凝ってるなぁと思いました。
かなり面白かった
めちゃくちゃな文でごめんなさい!
ただこれだけは言っときますが面白い!
引き込まれます。
予想を裏切る展開、
怖かった…
そして、構成も上手くて文句なしです。
読む価値あり!!
これからも応援してます☆ - ぱーじ
ただ怖いだけじゃないホラー。
一気に読めるホラーでした!
さらに展開を予想しながら読んではいたんですがあれよあれよと言う間のどんでん返し!
面白いです。怖いだけではなく、楽しめる作品だと思いました。
これからも頑張ってください(>_<) - ☆tomo☆
読みやすかった
中々面白い展開でした!
読んでいて、途中『ん?』と思う所もありましたが、全体的に読みやすかったので、一気に読んでしまいました。
他の方が『ラストにドーンと…』と書いていましたが、その意味がわかり何だかすっきりしました。
他の作品も読んでみます!! - 猫パンチ
サスペンス
二転三転する展開で、恐怖も倍増していきました。
親友との確執を、もっと丁寧に書いても良かった気がします。
最後は、ホラー映画を見ているようでした。 - 茂
親友の死から…
親友 実夏の過去の死
2年後、よく似た名前の娘
美冬の出現…
それから、送られてくる
謎のフロッピーディスク…
ヒロイン 柚那の周辺で起きる
怪事件とともに
彼女の過去が洗い出されてゆく
「粉々に砕け散ったガラスや、プラスチックが私の精神を崩壊していった」p16
そして、残酷な結末
フロッピーという
新しくて古いメディアを通して
現代の恐怖が物語られる - 香取幸助
後半の怖さは!!
後半の追い詰められる様なスピード感と恐怖で一気に最後まで読んでしまいました。
色々怖かったポイントを書きたいのですが、ネタばれしちゃいますので、この辺で・・(笑)
これからもお邪魔させてもらいますね!!