君へ、約束の歌を。~after~《完》

作者愛璃

『君歌』から数年…その後のお話としての続編。想い出を受け止めて歩いて行く姿を見守ってください。読んでいただいた方へのメッセージをたくさん込めました。




例えば、そう。


月日を超えてきた形として


1年で1段ずつ、


階段を上っていくものだとしたら…



振り返れば


6段下に、君がいる



手を取って一緒に上りたいけど


私はもう、


君の段まで下がることは


許されないから…



上っていく程に


君の姿は小さくなってくけど


決して


見えなくなることはないよ


これから先、


10年経っても、50年経っても…




 いつだって


 変わらず “そこ”に――…




 君は、いる