あつお

名前のいらない物語
不思議な感覚を読み終えた時に感じました。

始まりと終わりがない感覚と言えばいいんでしょうか。

物語には始まりと終わりがちゃんとあって、初めて成り立つものが作品として成り立つものだと思っていましたが、

この作品は気持ちよく、その固定観念を覆えされてしまいました。笑

始まりと終わりがあやふやな作品というのは世の中に沢山あって、

そのほとんどが非常にもったいなく、どこか残念な作品になってしまってる印象を受けていましたが、

この作品は違います。それでいいんです。そこがいいんです。

それは作品の細かなところまで丁寧に描きあげられているからこそ、成し得る技で、誰にも真似できない作品だと思います。

つまり、あびぃさんのセンスとエッセンスがものすごく感じられる作品。

読み手としては不思議な魅力に引き込まれ、また同じ物書きとしては圧倒的なセンスにジェラシーさえ感じます。笑


名前もない、始まりもない、終わりもない、だけど陳腐じゃない、

そんな不思議な物語を是非ご一読を!!