- 最終更新日
- 2009/12/20
- 作品公開日
- 2009/10/24
- ページ数
- 完結 21ページ
- 文字数
- 4,920文字
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作品コメント
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- SHI~NA
伝えたいこと 夕方 犬の散歩 少女 何気ない空気の中に詰め込まれた 確かなメッセージ。 読みごたえのある短編作品です!
- 伊東ミヤコ
現実と幻想の間で 橙色の雲を、物語の世界の中で眺めているような錯覚に陥っていると、突如として話し出すカラス。 ……何が伝えたいのか? 短いページ数にも関わらず、決して先は急がない。 ゆったりと、少しずつ、その問いかけの意味が明らかになっていく。 あっと驚くラストは、びっくりもさせられたが、「ああ、やっぱり」とも思わせられた。 なぜなら、景色が美しすぎたから。 この世のものとは思えない綺麗な空の描写は、難しい言葉は使われていないのに、ある種の凄みが感じられた。 メッセージ性のある、誰もに読んでもらいたい作品。 が、できるなら、夕方に☆
- 栗栖ひよ子
たった20Pとは思えない!! 何回も読み返しました。 特に、最初の数ページの、空と風景の描写が素晴らしく、ひとつの絵画を見ているようで、 噛み締めながら何回も読みました。 綺麗で落ち着いた描写が続く中、いきなり出てくる喋るカラス(!!)にかなりびっくりし、 「これは、ただ綺麗なだけの物語じゃないな?」 と感じました。 次から次へと、主人公・紅音のもとに訪れる様々な鳥たち。 「君は何を伝えたい?」 その問いかけに、自分も紅音になったように、「伝えたいことって何だろう?」 と、真剣に考えながら読み進めてしまいました。 そして、とうとう明かされる真実。 ここぞ!!という所での三点リーダーの使い方は、本当にお見事。 悲しい物語のはずなのに、美しい夕焼け空のように、暖かく、優しい。 でも私たちの心には、ちょっぴり、寂しさを残して。 たった20Pとは思えないような充実した内容でした。 自分で作品を書いている人は、短編の勉強にもなると思います。 夕焼けの時間帯、ゆっくりとこの作品に浸ってみてはいかがでしょうか。